君よ憤怒の河を渉れ

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原作は西村寿行「きみよふんぬのかわをわたれ」と読むのだが、
映画では「きみよふんどのかわをわたれ」と読む。
昭和51年(1976年)の高倉健主演の映画。

原田芳雄演じる警視庁捜査一課「矢村」と、健さん演じる東京地検検事「杜丘」、
そして上司である池部良演じる検事正「伊藤」の三人を中心にストーリーは進んでいく。
そこに中野良子が華を添える。

健さんと原田芳雄、この二人だけで十分にワイルドなのだが、
原田芳雄が熊に襲われて腕の肉を削がれた部分に真っ赤に燃え盛る薪を
いきなりジュッと当てがる健さんにワイルドすぎて思わず吹き出してしまった(笑)

終盤では、追われている健さんが真由美(中野良子)と新宿駅西口で
待ち合わせしてどうやってこの非常線の八方塞がりから逃げ出すのか?
とハラハラしていたらなんと・・・・・(笑)

見てない人もいると思うのであらすじはこの辺にして。
豪華なキャストといいお金を掛けた割には当時は評価の分かれる映画だった。
ただ、中国では文化大革命後、初めての海外映画でもあり、爆発的な人気を博した。

最後に真由美(中野良子)が「一緒に行ってもいい?」で杜丘(健さん)が
何も言わず肩を抱きエンドロールとなるのだが、

この時の開放された、これからやっと好きな人と二人っきりで自由になれるという
希望に満ちた幸せいっぱいな中野良子は最高に綺麗だった。

中野良子

中野良子

この二年後の昭和53年(1978年)角川映画の三本目「野生の証明」でも
健さんと中野良子が再び組むことになる。正に黄金コンビといえよう。
当たらぬハズがない。(・・・鉄板コンクリート・・・)

「君よ・・・」の余韻が残ったまま二人を追っていたので、「野生の証明」を
見た時に、このまま薬師丸ひろ子のお母さんになってくれたらハッピーエンドなのに・・・
と俄に期待しつつ見ていたことを思い出す。

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