「真っ先に手を挙げた社員を「社長」に 未来工業創業者」:イザ!

この記事は2015年3月29日に最終更新したものです。
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「真っ先に手を挙げた社員を「社長」に 未来工業創業者」:イザ!.

【話の肖像画】日本一幸せな会社(下)未来工業創業者・山田昭男

--新著『日本一社員がしあわせな会社…』にあるエピソードにビックリ。子会社を作ったとき「真っ先に手を挙げた電算課の一社員」を社長にしたとか

山田 やりたい、っていうのだからね(苦笑)。それまで一番下っ端だった彼の月給は、30万円だったけど、社長になって「自分で100万円にする」と宣言した。誰も文句は言わない。

ただ、彼はその後社長を“クビ”になったのよ。「同じ失敗を2度繰り返した」からね。失敗は、チャレンジの結果だから、違う失敗をたとえ100回しても、それは評価するけど、同じ失敗を繰り返すのは学習効果がないでしょ。今は元の電算課の社員に戻って給料も前の30万円…。

--「報告は禁止」なのになぜ彼の失敗を?

山田 まあ、“風の便り”ですな。それに“クビ”にしたのは私じゃなくて、彼の元の所属長です。本当に「報告禁止」は徹底していますよ。数年前、ある有名なネットの掲示板に「私が死亡した」って“ガセネタ”が出たことがあったんだけど、そのときも、報告にくるのは取引先の人ばかり。ウチの社員は誰一人、報告に来ませんでしたから(苦笑)。

社員に金の延べ棒 太っ腹な報酬制度

あのキャラもビックリ!ヤンマーのオキテ

「デキる男」は仕事も帰宅も早い

--倹約も徹底してやる

山田 営業に携帯電話は持たさないし、コピー機は広いフロアに1台だけ。不要な電気はすぐ消す…そこで浮いた分は社員に『餅』として回す。ウチは、会社見学も有料(1人2千円、お土産付き)だよ。それでも年に約1万人も来るんだからね。

--ところで日本の政治はどうです。一言ありませんか

山田 まずは税金の集め方を変えるべきだね。国が集めて地方に下ろす方法ではなく、地方が税金を集めて権限も地方に渡す。そうすれば「官官接待」なんてバカげたこともなくなる。国の仕事はそもそも最低限でいい。極端に言えば「戦争(安全保障)の心配」だけしておればいいんだ。外交なんてどうせダメなんだし…。

それに、日本の政治を見ていると、「共産主義か?」って思いたくなるね。電力会社だって、地域独占でしょ。復帰前の沖縄には、いくつも電力会社があって競争してたのに、今はその何倍もの人口がある各地方にそれぞれ電力会社がひとつだけ。やっぱりこれじゃ資本主義じゃなくて共産主義だよ。(喜多由浩)