少年達へ
今日は少しキツイ言葉を言ってしまった。
今日の君たちは、いつもよりも努力したと思う。
出来ないことにチャレンジし、限界まで走り抜けた。
よく頑張った。
それは認めよう。
僕が言いたいのは、何も優勝しろとか試合に勝てとか言っているのではない。
君たちを小さい頃から親としてコーチとして、影で応援してきた。
2年前、県大会目指して頑張ったよね?
その時の事を思い出してごらん?
みんな必死でボールを追いかけて、必死で走って汗まみれになって、
結果として県大会の切符を手にしたよね?
それが、今はどうだろう?
県大会に行ったというそれだけの底力が君たちにはあるのに、
この2年のうちにそんな過去栄光など、まるっきり消えてなくなってしまったよね?
ほんと、なんにも残っていやしない。
遠くの大会でも近くの地区大会でも下位に甘んじている君たちを見て、
親としてコーチとして、酸っぱい言葉を言わない訳にはいかなくなったんだ。
当時は、ラクに勝てた相手に簡単に負けてしまう君たち。
それだけ相手は、努力を重ねたという事だ。
昔話に例えるなら、君たちは、ウサギさんだ。
君たちが寝ている間に、亀さんは、一歩ずつ先に進んで行ったんだよ。
ライバルに先を越されてしまったんだ。
もちろん、それは、君たちだけの責任では無い。
我々、コーチ、保護者の責任でもある。
君たちに貪欲という言葉の意味を教えてあげられなかった。
少し甘やかし過ぎてしまった。
可愛いからこそ、もっと上を目指せるよう、手を緩めずに教えてあげるべきだったんだ。
それは謝らなければならない。
わるかったな。ゴメンよ。
しかし、今、此処であれこれ言っても始まらない。
時間は止まってはくれないんだ。
ライバル達は、どんどん先に進んでいる。
ならば、どうするか?
いつやるのか?
それは、今、この時だ。
今、変わらなければ、このままで6年間のサッカーは終わってしまう。
決して今からだって遅くはない。
夏休みが始まり、君たちには、十分に失ったぶんを取り返す時間がある。
リフティング100回?やれば出来るさ。楽勝だろう。
1日に3回ずつ伸ばす。
決して難しい事ではないはずだ。
みんなで相談して自主練だって出来るじゃないか?
トラップ、パス回し、1対1、苦手なものを無くすんだ。
1時間汗を流してプールに遊びに行ったっていい。
やるのは、今だ。
君たちには自由な時間がある。
今を逃せば、これから中学に行ったって、他のチームから入った子に
レギュラーを取られるのは目に見えている。
君たちの将来は今に掛かっていると言っても過言ではない。
僕は信じている。
君たちは、やれば出来る。やらないだけなんだと。
だとしたら、やらないで今をだらだら過ごしてしまっては、宝の持ち腐れということだ。
君たちなら出来る。
僕はそう信じている。
少年達へ・・・そして愛する我が子へ
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