差し違い

この記事は2015年7月15日に最終更新したものです。
現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。

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sasichigai

昨日と今日の2日間、下野市のグリムカップに応援を依頼され参加した。
この時期恒例の毎年行われているカップ戦だ。

副審を3回、主審を2回こなしてきたが、副審の時、主審と差し違える場面が多かった。
1回目は、シュートしてキーパーが弾いたボールをオフサイドポジションの選手がシュートしてキーパーに当ってゴールラインを割った。

自分はすぐにオフサイドの旗を上げ、主審もそれに気づいて笛を吹いた。
しかし、どういうわけか?主審が出した判定はコーナーキック。
思わず、「その前にオフサイドです」と言ったが聞き入れてもらえず、そのままコーナーキックへ。

この主審は笛の音も小さく、争点に走れてないし慣れていない感じがしたので不安だったが、案の定、その不安が的中した。

オフサイドルールの3つのうちのひとつに定義づけられている
「その位置にいることによって利益を得る」を適用しなかったために、その後に起きたゴールキーパーのワンタッチをとってしまい、コーナーキックというオフサイドの反則を冒したチームに有利に展開してしまう本来の姿とは全く逆の展開になってしまった。

後半には自分サイドのキーパーが8秒以上、ボールを持ったままパントキックを蹴らないシーンで旗を上げた。
主審は何事か?とこちらを向いたので「6秒ルールです」と答えた。

主審は笛でプレーを止めてからキーパーに「急いで蹴るように」と注意して試合は再開された。
あれ?間接キックは???と思ったが、前半のこともあるし、ここで審判団で揉めるわけにもいかず、いささか呆れて残り時間を走った。

違う試合で、今度は慣れている感じの主審と組んだ。
オフェンスとディフェンスでゴールライン際で争ってオフェンスが最後につま先でボールをチップしてラインを割り、すぐにゴールキックの旗を上げたが、主審が寄ってきて「ディフェンス側にワンタッチがあったのでコーナーキックにします」という。

自分の目の前で起きたので、明らかにワンタッチなどなく、ゴールキックですよと繰り返したが、主審はワンタッチがあったと引かないので止むを得ず主審に合わせた。

しばらくしてもう一度同じようなシーンがあり、今度はワンタッチがあり、コーナーキックだと自信を持ってすぐに旗を斜めに指したが、今度はゴールキックだという。

さすがに呆れて言い返すこともやめた。
サッカーの審判は主審が絶対的な権限を持っていて、副審は補助的にサポートすることになっているので、最終的には主審の判断に委ねられる。

しかし、明らかに自分(タッチライン際)の目の前で起きた場面に対して副審が自信を持ってジャッジしているのだ。非採用ならそれなりの理由が欲しい。
お互いに間違いがないということは人間である以上ありえない。

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そして問題なのは、少年4種の場合、免許取り立てで経験の極めて浅い人も主審として活動してしまっていることだ。

3級を取れとは言わないが、せめてカップ戦で主審をするのならば、ある程度の経験(主審20試合以上とか)のある人にやらせてはどうか。

審判は実技経験がモノを言う仕事だ。子どもがいるからついでにやっているような向かい方では上手にならない。
ひとつひとつ真剣に取り組む姿勢が必要だ。

ルールもうろ覚えな方が主審では、サポートするほうとしては疲れるだけだ。
この暑さの中、走りきり、ミスがないようにとジャッジしているのが無駄な努力に思えてしまう。

また、カップ戦だからと言ってぬるい審判で良いという空気は頂けない。
子供たち選手は、いつも本気で戦っている。
審判にも今後、近い将来、世界で通用する選手を育てるのだという高い意識が必要だ。

細かいファウルをきっちりと取ることが、選手達自身の技術の向上に繋がるのだ。
審判をやる方は、生半可な気持ちでピッチに立つのはご遠慮頂きたい。