中国、ゴールデンタイムに「抗日ドラマ」放映指示

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朝鮮日報日本語版より

中国でメディアを統括する国家新聞出版広電総局(以下、広電総局)が「9-10月の視聴率が最も高いゴールデンタイムに『抗日ドラマ』を放映せよ」という指示を各テレビ局に出した。

米国にサーバーを置く中国語圏メディア「多維」が15日、報道した。中国のテレビでゴールデンタイムとは、国営テレビ局「中国中央テレビ」のメーンニュース『新聞聯播』が終わる夜7時30分から9時30分までを意味する。

 「多維」は「広電総局は『愛国主義と反ファシズムをテーマにしたドラマ』をゴールデンタイムに放送せよと通知した。これは抗日ドラマを放送せよという意味だ」と報じている。

中国のテレビ局はこうした指針に基づいて番組編成の調整に着手したとのことだ。ドラマで有名な湖南衛星テレビ関係者は「我々は反ファシストをテーマにしたドラマを既に制作した。9月の放送に特に問題はない」と語った。

だが、一部テレビ局は準備していた歴史物や戦争者の内容にあたふたと手を入れていることが分かった。安徽衛星テレビ関係者は「番組編成表を突然変更すれば広告収入に影響があるが、広電総局の方針に従うだろう」と言った。

 中国では最近、反日ムードを再び作っていこうという雰囲気がある。共産党機関紙「人民日報」は同日、「日本は過去の侵略の歴史に責任を取ってこそ、初めて正常な国家になれる」と報じた。

ドイツは1990年代までナチス関連の犯罪十数万件を調査し、約6000件の有罪判決を下したが、旧日本軍の従軍慰安婦や生体実験など、自国の戦争犯罪に対し審判をしていない、と同紙は批判している。

中国中央テレビもこの日、旧日本軍が湖南省シ江(シはくさかんむりに止)で中国軍に降伏する様子が映っている映像を繰り返し流した。この映像は「日本軍の代表がハンカチで顔や頭の汗をひっきりなしにぬぐいながら降伏文書に署名した」「日本軍の一部はうつろな目で降伏の様子を見ていた」と説明された。

中国は今年初め、旧日本軍が正式に降伏した9月3日を「中国人民抗日戦争勝利記念日」に、12月13日を「南京大虐殺犠牲者国家追悼日」にそれぞれ指定した。香港紙「明報」は15日、「最近の中国のムードを見ると、中国と日本の首脳会談は当分の間難しいだろう」と報じた。

北京=アン・ヨンヒョン特派員

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