親しき仲にも礼儀あり

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新米の季節です。 この時期、親戚に新米を届けるのが毎年の恒例となっています。
みんな笑顔で喜んでくれます。
やはり、新米は美味しいということなのでしょう。

“ことなのでしょう”というのは、自分は、あまり気にしてないからです。
そして、もうひとつは、米を作ることの苦労を知っているからです。
他の作物に比べたら手の掛からないと言われる稲作ですが、米で食える時代ではありませんので、他のことをやりながら余力で作るのです。

秋口の田おこし、春先の荒起こし、草刈り、苗代作り、畔作り、育苗ハウスの準備、育苗、田んぼの水入れ、荒かき、代かき、田植え、雑草管理、水管理、害虫害獣管理、病気管理、稲刈り、乾燥、貯蔵庫へというのが一連の流れです。

特に植えてからの雑草管理と水の管理は、経験と勘が必要です。
除草剤の種類は多岐に渡り、使い分けや使う時期等は経験が必要です。

水を切ったり浅くしたり深くしたり、常に同じ水位ということはありません。
雨が続いたり、台風が来たり、逆に日照りが続いたり、自然は常に変化しています。
畔の草刈りにしても、真夏の雑草の成長は驚くほど早く、こまめな管理が必要です。

そんな日々の小さな努力の賜物が一俵の米になります。
悲しきかな、親戚の中にその苦労を知らないところがあります。
2ヶ月に一度の割合でタダで持っていきますが、貰うのが当たり前くらいに思っているらしく、
お礼のひと言もなんの挨拶もありません。

親しき仲にも礼儀あり。

圃場を見て回っているとついそのことを思い出します。
こんな苦労して作っているのに何も言われないというのも哀しいものだ。
一度でいいから、この苦労を見て欲しいものです。

※写真は農協のライスセンター
四角いサイコロの俵に1トンの玄米が収納されています。
天井に移動式のリフトがあり、それで載せたり下ろしたりしています。