救難飛行艇US-2

この記事は2015年2月4日に最終更新したものです。
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救難飛行艇US-2

救難飛行艇US-2

海上自衛隊が保有する救難飛行艇US-2

US-1Aは優れた飛行艇であったがいくつかの問題点を抱えていた。
1.離着水時の操縦性の改善
2.患者輸送環境の改善
3.洋上救難能力の維持向上
などの改善を防衛省より指摘されていた。

US-1A(出典:海上自衛隊ホームページ)

US-1A(出典:海上自衛隊ホームページ)

US-1Aの近代化に向けた後継機の研究はすでに’91年から新明和で行われていた。
’98年防衛庁の指名によりUS-1A改の開発は新明和工業を主契約会社とし、
川崎重工業、日本飛行機、三菱重工業を協力会社として開始された。

以下wikiより抜粋

世界で唯一、波高3mの荒波に離着水出来る輸送機である。
開発には当初、富士重工業も加わっていたが、中島飛行機創業者の孫に当たる中島洋次郎防衛庁政務次官に担当部位を有利にしてもらうために500万を渡していたことが発覚。

’98年に当時の会長と専務、中島次官が贈収賄容疑で逮捕・起訴されることとなり、結果、富士重工業は、この案件を外され、以後防衛庁との1年間の取引停止、及び、その他の案件も予算、研究開発も見送るとされた。

2013年6月、辛坊治郎が宮城県金華山沖1200Kmで漂流しているところを厚木基地で待機していた2機のUS-2と2機の P-3Cが緊急発進し、これを救助した。

P-3C

P-3C (出典:海上自衛隊ホームページ)

US-2(出典:海上自衛隊ホームページ)

US-2(出典:海上自衛隊ホームページ)

現在、海上自衛隊は旧型のUS-1Aと合わせ7台の救難飛行艇を運用している。
US-2は5機で残り2機は旧型のUS-1Aである。なお、2050年までに25機調達予定である。

また、2011年の武器輸出三原則の定義変更により日本とインドの両政府が輸出に向けた協議を行っている。

ロイターがインド当局者の話として報道されたところによると1機あたり1億1000万ドルで最低でも15機購入する公算が大きいとされる。

より遠く、より広く、広範囲での救助活動が可能
航続距離US-24500km
ヘリコプター850km
巡航速度 US-2480km
ヘリコプター260km
船舶35km
アクセス可能な離島数 US-2261島
陸上機7島
新明和工業ホームページより
平成23年度 航空観閲式事前公開 海上自衛隊 救難飛行艇US-2帰投

スペック
乗員 – 11名
全長 – 33.25m
全幅 – 33.15m
全高 – 10.06m
最大離着陸重量 – 47.7t
最大離着水重量 – 43.0t
エンジン – ロールスロイス AE2100J ターボプロップ×4
出力 – 4,591shp×4
境界層制御 – LHTEC T800を使用
最大速度 – 315kt(約580km/h)
巡航速度 – 260kt(約470km/h)
航続距離 – 4,700km(約2,500海里)
巡航高度 – 20,000ft(約6,100m)以上
実用上昇限度 – 30,000ft(約9,150m)以上(未公表)
離水滑走距離 – 280m(43t時)
着水滑走距離 – 310m(43t時)

US-2(救難飛行艇) JMSDF Fleet Review 2009/2012