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2013年10月11日 Bunkamura オーチャードホール
作詞 松本隆
作曲 大滝詠一
1983年角川映画。
薬師丸ひろ子3作目。
赤川次郎作品の映画化。
時は角川映画全盛時代、薬師丸ひろ子と松田優作という2大トップスターが共演とあって、当時の映画館の賑やかなことといったら今では考えられないくらい。
ポスターがあちらこちらに貼られ、我先にいけとばかりに封切りとともに映画館へ足を運んだことが懐かしい。
主題歌にしても当時、松本隆といえば松田聖子をはじめ、数々のヒット曲を次々に世に送り出す超ヒットメーカー。
大滝詠一といえば、アルバム、ロングバケーションが大ヒット。続くナイアガラ・トライアングルで佐野元春、伊藤銀次、山下達郎、杉真理という当時、若者に絶大な人気を誇ったポップシンガーと組んで音楽界をリード。
作曲家として遺した名曲は数知れない。
(筆者は当時NHK-FMの夜10時から放送していたサウンドストリートを欠かさず録音して何度も聴いていた。大滝詠一もゲストで呼ばれたり、曲もよくかかっていた。)
そんな豪華な作家陣が作った黄金の曲を当時、女子大受験の為、一時女優業を休業していた角川の看板女優、薬師丸ひろ子が歌うというのだから世間が放っておくはずがない。当時角川といえば、「鉄板コンクリート※」が得意であった。
なお、当時はEP盤(ドーナッツ盤)での発売であり、B面には「少しだけやさしく」
これも松本隆、大滝詠一の最強コンビである。
前作の「セーラー服と機関銃」に続いてオリコン初登場1位。7週連続1位という歴史に残る記録を残した。
当時の人気音楽番組「ベスト・テン」では13週連続ベストテン入りした。
そして、ソロ・コンサートを行うのは26年ぶりだという薬師丸ひろ子。当時と変わらないキーも見事だが、より一層透き通った歌声になっていることに驚愕する。
一曲一曲を一言一句、大切に歌う姿勢。ファン(観客)への思いやりのある心からの言葉。
この人を見ていると「まごころ」という言葉を思い出す。
※=筆者が「間違いなくヒットする」というのを比喩して昔からよく使う言葉である。鉄板とかコンクリートで出来ているものは強くて頑丈なので、素材に使うならこれ以上のものは無いということから。