人参の味噌汁が嫌いになった

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ここ1年くらい、お昼に人参入りの味噌汁を飲んできた。
別に健康の為に飲んできたわけではない。
家で仕事をしているので、お昼は自炊する。

ご飯が欲しい時は米を炊き、麺が良い時は麺を茹でる。
おかずは適当に用意する。
調理の世界に長い間、身をおいてきたため、惣菜を作るなど苦ではない。

そして味噌汁。
実は、これだけは用意してあるのだ。
味噌汁と言えば、ポピュラーなのが豆腐とわかめ、豆腐と三つ葉、ネギと油揚げ、ジャガイモと玉ねぎ、等が思いつく。

別に決まりは無いのだろうが、味噌の風味を生かし、素材はシンプルなほうが、味噌の美味しさを堪能できると思う。
で、問題は人参の味噌汁。
これも別に悪くはない。合わないという事はない。しかし、合わせるのが難しい素材である事は確かだ。

この1年、飲んできて気づいた。
彩り程度に入れるのは良い。例えば、上のイラストのように、お椀一杯に銀杏切りで3-4枚。
それ以上加えると甘くなってしまい、味噌の味を邪魔してしまう。

筆者が飲んできた味噌汁は、人参が、お椀一杯につき銀杏切りで毎日10枚以上入っていたのだ。例えばキャベツと人参、白菜と人参、ワカメと豆腐に人参。もやしと油揚げに人参。
彩り程度ならば良いが、明らかに人参が余っているのでそれを味噌汁で消化しようという意図が見え見えの量の入れようなのだ。

作る手間、用意する手間、それを美味しく食べてもらおうという心。
料理を若い時から長いことやってきた筆者には、痛いほどわかる。
なので、何も言わず、残して三角コーナーの生ごみに入れるという事もせず、黙って飲んできた。

しかし、物には限度という物がある。
1年毎日365日、お昼は人参の味噌汁。
もう少し丁寧に書けば、人参入りの味噌汁。

入れない日があっても良いと思うのだが、忘れずに必ず入っている。
元々、甘い料理が苦手だったのもある。例えば、かぼちゃの煮物。
母はかぼちゃが好きで、よく作ってくれた。但し、せいぜい2、3切れが限度。お皿に山盛りのかぼちゃは見ただけでお腹いっぱいだ。

人間は、わがままだ。
好きなもの、嫌いなものがある。
嫌いというより、苦手と言ったほうが良いだろう。

そして、好きなものだけ毎日食べていると飽きてしまう。
嫌いなものが出ても、たまになら食べられる。逆に調理法や味付けによっては好きになってしまう事もある。
人参入りの味噌汁は特に好きでもなかったが嫌いでは無かった。毎日飲まなければ、きっと嫌いにはならなかっただろう。

健康の為には良かったのかも知れない。
今後、このイメージを払拭するのには、それ相応の時間が掛かるだろう。
暫く人参の味噌汁は、ご遠慮願いたい。