刈込鋏(岡恒)の柄を交換してみた

この記事は2019年10月26日に最終更新したものです。
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この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

岡恒鋏工場の鋏はとても良く切れ、丈夫で長持ち、プロユースな製品です。
うちでも生け垣や庭の植木の手直しに常備しています。

つい最近、60型の刈込鋏で少し太めの枝を無理に切ろうとしたところ、柄の根本が弱っていたのでしょう。

ポッキリと折れてしまいました。
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ホームセンターに柄だけ売ってないか探しに行きましたが、短いのはあるのですが、60サイズはありませんでした。

柄がダメになったら替え時なのかとガックリして新しいのを買おうとしましたが、税込みで8,000円を超える値札を見て、いや待て…ネット通販ならあるんじゃないか?とスマホで探してみたところ、オォ!ありました。

さすがは岡恒さん、柄だけ売ってくれるんですね。それも1,500円也。送料入れても2,000円ちょい。刃はまだまだ切れるので全部新品にするのでは勿体無いですものね。

スグにポチり、届くのを待ちました。

柄が折れた60型苅込鋏
柄が折れた60型刈込鋏
届いた新しい柄
届いた新しい柄
リベット付き
リベット付き

さあ、簡単にいくと良いのですが…


リペットのアタマを削って外す
リペットのアタマを削って外す

まず、元々付いていたリベットをグラインダーでアタマを削って抜き去ります。
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新品の柄を見ると穴がありません。あら、これ、リベットの穴は自分で開けるんだ?

リベットの径を測ると4ミリ。ホムセンで4.2ミリの鉄工用ドリルを調達しました。

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穴の場所は、元々開いてた場所に合わせてポンチで目印。
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ドリルを合わせ、まっすぐに反対側に貫通させ、なんとか穴あけ終了。

樫の木を材料に使っているらしく、丈夫な柄のようです。
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次に桂を取り付けて鋏の元に柄を入れていきます。

しかし、なかなか入りません。

何かいいアイデアは無いかと模索してみたのですが、最終的にこれ↓にしました。
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余っている木枠があったので、これに固定することにしました。
(万力があれば万力を使用すると良いそうです。)
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クランプで圧着するだけでは叩いたときにズレてしまうので、開いてる穴に木ネジを使い、木枠へ固定します。

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柄を入れて柄の底側から鋏に向かって木槌やゴムハンマーで叩いて少しずつ入れていきます。

途中、何度かズレて、右に左に手直しし、なんとか穴の位置まで入れることが出来ました。

ここが1番難しく時間もかかりました。
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入れ終わったところです。

最後にリベット止めです。これも少し手間取った所です。というのも、これに付いてきたリベットは中空になっていて両側から打ち込んで片側がメス凹ともう片側のオス凸で噛み合わせて留める方式になっています。

打ち込んでいくとメス凹のリベットが鋏の元の穴に対して少し太いようでなかなか入らないのです。無理に叩くと折れてしまいます。
仕方なくグラインダーで穴の手前で止まるくらいの長さに加工しました。

オス凸のリベットがメス凹に突き刺されば、問題ないと踏んだのです。
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というわけで、なんとか新しい柄に付け替える事が出来ました。
いずれ、反対側も取り替えようと思います。

一度やってしまえば、こんなものかという感じではありますが、素人(自分も含めて)には少し敷居が高いかも知れませんね。

このように直して長く使えるのも岡恒の製品の良いところです。
すこし高価ですが、クオリティの高さから言えば安いものだと思います。
最近はアルミ製の軽くて安価な刈込鋏も出てきていますが、刃を研ぎながら長く使えるのは少ないのではないでしょうか?

最後に取り替えにあたり、必要なものをまとめておきます。

必要なもの

グラインダー、インパクトドライバー、ドリル、ポンチ、メジャー、当て木、木槌、金槌、ゴムハンマー(あれば)、クランプまたは万力、木ネジ2本(5センチくらいのもの)、メガネレンチ、木枠(自作のもので良い)、手袋、556、ペンチ、ニッパー(あれば)