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皮むき機を買おうと思ったが、値段がバカ高い。
中古も探したがクソ古いものでも高い。
農機メーカーの皮むき機の構造を見ると意外と単純な作りだ。
部品は市販のものでいけそうなので自分で作ることにした。
1.メイン部の組み立て
まず最初に電磁弁→エアーフイルタ→プラグカプラーを組んだ。
次にメイン部分となるエアーダスターノズル→ブッシング→エルボー→ニップル→チーズと組んで合わせてみる。
2.枠組み
メイン部分の形状に合わせ木材で枠組み。

3.メイン部を枠に組む
エアーノズル
4.天板を作る
5.天板に1×6材でネギの通り道を作る
ノズル用の穴をホールソーで開け、糸鋸で楕円形に切る。
光電センサー用の穴を開け、念の為アングル材で補強。
6.電気系統
コンセント→ブレーカー(6A)→メインスイッチ
メインスイッチ→プラボックス→電源、リレー、センサーを配線。
青のケーブルが電磁弁、灰色が電源、黒が光電センサー。
センサーの青と灰がセンサー電源。白と黒がセンサーの出力。
センサーにリレー出力があるのでリレーを介さなくても良かったが、あとでセンサーを変えるかもしれないのでMY2を配置した。

現在、光電センサーの感知範囲とノズルの吹き出し角度を実際に可動させながら現場で修正中。
ノズルがネギに当たる角度が45℃くらいなのだが、もう少しネギに対して斜めにエアーが当たるように配管のチーズ横のニップルを現在の100mmから75mmに変更予定。
以上、機械メーカーの作ったものには到底及ばないかもしれないが、元々エアダスターで剥いてたのと比べるとスピードは俄然早くなった。
エアダスターで剥くと両手が塞がるが、これは片手しか使わなくて良いので効率が上がる。
意外と簡単にできたので興味のある方は自作してみてはどうだろうか?
【2019.4.25追記】
今日、部品が届いたので75mmに変更してテストした。
100mmの時より調子良く剥けるようになった。なるべく「鋭角」にしたほうが良い事がわかった。50mmでもいけそうだ。
また、上の画像はネギの通り道に蓋がないが、実際は蓋をして使用している。
蓋をすると音が静かになるのと同時に剥くスピードが早くなり効率が良い。
剥いた皮は皮の通り道のエンドに天井からぶら下げた籾殻の袋にどんどん入っていく。
後日、動画をUPする。
※補足
今回は市販品のように電磁弁をセンサーで動かす方式を採ったが、もっと単純にエアー用のフットスイッチを電磁弁の位置に取り付ければ簡素化できる。(電気系統なし)
または、センサーを使わずにフットスイッチで電磁弁のオンオフを行うことでも簡素化できる。
ベビコンはオイルレス3馬力(2.2kw)を使っているが、ノーマルだと80リッタータンクなので連続で剥くとモーターが回りっぱなしになる。サブタンクが必要だ。
5馬力(3.75kw)なら130リッタータンクなので少し余裕ができる。
日立オイルフリーコンプレッサ仕様表
※光電スイッチの種類
オムロンの仕様表によると主な光電センサー(スイッチ)の種類は三種類
1)透過型
2)拡散反射型
3)回帰反射型
自分は2)拡散反射型をチョイスしたが、ポイントを狙うのに微調整が必要だった。
センサーの検出範囲が精密で、ネギまでの距離やネギの太さに過敏に反応する。
検出物の色や形に影響されやすいため、細めのネギだと反応が安定しないことがある。
利点は取り付けが容易であること。調整さえ的確に行えばピンポイントで機敏に動作する。
簡単確実な動作を求めるなら1)透過型。
投光部と受光部の2個の設置が必要になるがネギの差込口両側に設置すれば前を遮っただけで確実に動作する。
3)回帰反射型も投光部の反対側に反射板を設置するだけなので2)に続いて設置は簡単。
反射板の間に異物が入ると反応する。
いずれの型も反応距離、反応範囲、AC/DC等、様々な仕様が用意されている。
市販品と同等の動きをさせるにはセンサーの選択が鍵となる。


