夏の暑い日にスパイダーモアで作業していると突然エンストする時があります。
原因はいろいろありますが、それまで快調に作業していたのに突然エンストする。
疑われるのは以下の2つです。
1.イグニッションコイルの寿命orスタートスイッチの電線の「ショート」
1.イグニッションコイルの寿命orスタートスイッチの電線の「ショート」
前者は交換、後者はスターターの奥にあるエンジンカバー(クーリングカバー)を開けてみるとエンジンヘッド横を通るイグニッションコイルの線が熱で溶けて金属部分にショートしている場合があります。
絶縁テープかアルミホイルでとりあえず応急処置します。
前者、コイルの劣化が原因の場合、エンジンが冷えると復活するという特徴があります。
プラグの火花を見てみると、冷えている時は大きな火花が飛びますが、止まった時に見てみると小さな火花、又は殆ど見えないくらいの弱い火花になっています。
目で見てもわからない場合、このようなツールを使用するとわかりやすいです。
もしもスパークが弱い(火花が小さい、火花が出てない)場合、修理出来ません。交換が必要です。
イグニッションコイルの交換は約15,000円程です。
ダイヤフラムキャブレターから燃料タンクに出ている二本のパイプは一本は燃料吸い込み用、もう一本は燃料排出用ですが、タンクからもう一本出ているパイプが「タンクの内圧を逃がすため」のホースです。
先端にプラスティックのバルブ(エアベント・空気抜き)がついていますが、この部品が詰まりやすいです。
この部品が詰まるとタンク内の「内圧」が高まりキャブレターに負荷が掛かり燃料を吸い上げなくなります。
よって突然「エンスト」します。
筆者はタンクのキャップをマメに開け閉めしてエンストしないようにしています。
ちなみにこの部品は「エアー」を吹いても高圧洗浄しても再利用できませんでした。
アマゾンに汎用品が大量に出回っていますが、どれも2-3週間かかるので海外からのもののようです。筆者は年に何度も買うのは面倒なのでこの五個セットで凌いでいます。
純正品は 『88-A356-000050 バルブ』と農機やさんで注文します。
一個では面倒なので2-3個注文しておきましょう。
また、私が実際に遭遇した真夏のトラブルは、「エンジンの焼付き」です。
真夏の日中の作業中、とても暑いので少し休もうと高回転なのにすぐにエンジンをオフにしたところ、焼付きました。
アイドリングになる前にエンジンオフしたことでエンジンが高温状態のまま急に止めてしまったのです。
少しでもアイドリングが長ければエンジンが冷めて焼付きは起こらなかったと思います。
夏の暑い日に使用したあとは「すぐに止めない」でアイドリングをして休ませてからエンジンを切りましょう。

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